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今回ご紹介しますのは、ANATOMICAの“日本製”が始まるきっかけともなった「618シリーズ」の定番デニム3型です。
世界中に溢れるジーンズの中でも、ANATOMICAが目指したのは「エレガント」かつ人間の「人体構造」を元にパターンを制作した美しいシルエットを持つものです。
少し長くはなりますが、ANATOMICAが追求した「フィッティング」重視のジーンズを通して、少しでも多くの方にANATOMICAが作る洋服の奥深さを知るきっかけになって頂ければ幸いです。
そもそも#618とは、紀元前5世紀頃に建てられた古代ギリシャ人の建築「パルテノン神殿」・「ゼウス像」、ダ・ヴィンチの「円の中の人体図」などが採用している規則である『黄金比”GOLDEN RATIO”』と関係があります。
2006年6月、これらが生み出す長方形のプロポーションの虜になったANATOMICA PARISのピエール・フル二エから、「1:1.618」を意味する黄金比のように美しいシルエットを持つジーンズを提案したいと申し出がありました。
地球上の生物とも深く関わる黄金比をロットナンバーにしての発案から、実に7回のサンプル修正を繰り返して最初に完成したジーンズこそが、ANATOMICA初のジーンズである「618 ORIGINAL」です。
618
ORIGINAL JEANS
COLOR: INDIGO
SIZE: 30 / 31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36
(3スタイルとも店舗には30以下・36以上のサイズ見本もご用意しております)
PRICE: ¥24,000+TAX
【着用写真のORIGINALは、新品です】
深めの股上に、テーパードのない裾幅広めのシルエットは、クラシックな要素をくみ取りながらもANATOMICAのウェアに共通するエレガントさを感じさせます。
素材には、50年代のLeeの101Zモデルに見られる左綾のデニムを使用しており、特別な硬仕上げを施した生地です。
これまでにLEVI’Sなどが使用していた縮みの出る右綾織のデニムでない点もANATOMICAの思考が垣間見える部分ではないでしょうか。
履き込んだ際に出る色の雰囲気も魅力の一つです。
【左:スタッフが約5年履き込んだもの 右:新品】
また、最大の特徴でもある脇に縫い目のない「シームレス」なディティールは、USNAVY(アメリカ海軍)の作業用パンツをイメージしています。
当然ヴィンテージ特有の野暮ったさはなく、独自の視点から消化されたアイテムと言えるでしょう。
背面ポケットに裏打ちされた隠しリベット、通し番号表記のUNIONテープとANATOMICAのネームタグ、
シンプルに“A“と焼印したレザーパッチは3スタイル全てに付属され、ANATOMICA#618の象徴です。
また、ジーンズならではのセルビッチが付かないのも良い意味で期待を裏切るディティールではないでしょうか。
続いてご紹介するのは「618 TAPERED」
シルエットはVINTAGE JEANSの王様「LEVI’S XX」を再現しており、3本の618 JEANSの中では最もゆったりとした形です。
618
TAPERED JEANS
COLOR: INDIGO
SIZE: 30 / 31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36
PRICE: ¥30,000+TAX
【着用写真のTAPEREDは、スタッフが約2年間履き込んだもの】
618 ORIGINALがジップフライなのに対して、このTAPEREDはボタンフライを採用しています。
また、ヒップポケットには隠しリベットが施してあり、よりヴィンテージライクな顔つき。
ヒップが大きめの設定ですので、裾にかけてテーパードがより際立つシルエット。
生地はこのジーンズのためにANATOMICAが特別生産をしたスペシャルファブリック。
1947年モデルのLEVI'S XXを目指し、表面を“毛焼き”させた、がっしりした肌触りのタフな素材感です。
サイドには赤耳が付くためジャストレングスも良いですが、少し長めに丈を設定し、ロールアップで耳を見せて履くのもこのジーンズらしくおすすめ。
最後は「618 SLIM FIT」
名前の通り、3スタイルの中では最も細身のタイプ。
618
SLIM FIT JEANS
COLOR: INDIGO DARK AI
SIZE: 30 / 31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36
PRICE: ¥40,000+TAX
【着用写真のSLIM FITは、スタッフが約3年間履き込んだもの】
単に細身と言ってもスキニージーンズのように全体が細いのではなく、人体構造を元にパターンを作っているので適度に動き易く、ストレスを感じるような窮屈さはありません。
618 ORIGINALと比べやや股上が浅く、裾にかけて美しくテーパードしています。
赤のセルビッチ、ジップフライなどのディティールに加え、ライトオンスのデニムを使用。
また、この618 SLIM FIT最大の特徴とも言えるのが「オーガニックコットン」を使用したその生地にあります。
【上:新品 下:スタッフが約1年履き込んだもの】
一般的な化学染料のインディゴと違い、現在では徳島平野でしか栽培されていない蓼藍(タデアイ)を原料とした“すくも”を用いて、綛染め(かせぞめ)という特殊な方法が使われています。
30回という染料作業を繰り返して完成されるなど、高度な技術と手間を要するため、少量生産しかできない貴重な染色方法で、独特で深みのある色は「ジャパンブルー」と呼ばれ世界的にも有名です。
難しい言葉の羅列になってしまいましたが、その良さが一目瞭然で分かるのがやはり履き込んでいくにつれて現れる美しい「本藍染め」の表情。
以前来日した際にピエールが履いていた618 SLIM FITは、約6年間履き込んだもの。
最後に東京店スタッフによるスタイリングの紹介です。
JACKET: VINTAGE
INNER: ANATOMICA 2 PACK TEE GREY
PANTS: ANATOMICA
618 ORIGINAL
SHOES: WAKOUWA
BAG: NORTH SEA CLOTHING
CAP: ANATOMICA COTTON KNIT CAP
SHIRT: BIG YANK
INNER: ANATOMICA MOCK NECK
PANTS: ANATOMICA
618 TAPERED
SHOES: WAKOUWA
JACKET: VINTAGE
PANTS: ANATOMICA
618 SLIM FIT
SHOES: CONVERSE
HAT: GUCCI
いかがでしたでしょうか?
長々と説明をさせて頂きましたが、是非実際に店頭に遊びにいらして、
「目で見て」、「手で触って」、「履いて」体感して頂きたいジーンズです。
皆様の“スタンダードジーンズ“になりますように。
スタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ちしております!
下記ウェブサイトからもご購入いただけます。
ANATOMICA TOKYO 高桑